お通夜で寝ずの番をして、姿ある形にサヨナラをしたら、次の日は葬儀の前に、いよいよ火葬場で、遺体を火葬する日がやって来ます。なんとなくお通夜で、血の通っていない冷たくなっている故人に死に化粧などをして、その人の死が段々現実の物だと感じ始めている傍らで、今度は姿かたちといった面影が全く消滅して、記憶だけの人になってしまう火葬は、やっぱり本当に最期の別れだとひしひしと実感が湧いてしまう、悲しいひと時でもあるでしょう。
納骨をしに行くとき、通夜を終え、和尚さんを自宅に招いてお経を詠んでもらって、生身の人間の体に最期のお別れをして、そのまま霊柩車に乗せて、火葬場へと運び、骨を焼いて骨壺に骨を収めてから、再びお寺へ戻り、納骨をします。それがお葬式の儀になる場合が多く、その後は死者が仏様になったと言う意識へと変わって来ます。大体、お葬式の人セットになっていて、そのまま納骨を行う流れになる場合が多いので、服装はというと、だいたい喪服を着て参列する場合が多いですし、それが大人のマナーでもあるでしょう。